当院ではアンカースクリューを歯根に刺さないように安全に配慮するために、デジタルを生かして歯科矯正用アンカースクリューのガイド（ステント）を作成して植立しております。

歯冠の形態でおおよそ歯根の位置は把握できるのですが、隣り合う歯根は近接していることが多く、お口の中で実際には見えない歯根を避けながらアンカースクリューを植立することは難しいです。

2mmしかない歯根間に1.4mm～1.6mmのアンカースクリューを入れないといけないこともあるのです。CTとお口の中の歯の位置と照らし合わせながら目測でアンカースクリューを植立するのが一般的ですが、より安全に配慮するために当院ではアンカースクリューのガイド（ステント）をデジタルで設計し、３Dプリンターで作成し、使用しています。

デジタルを上手く活用すると、歯科領域では安全さが向上したり、経験や技術が少なくとも歯科治療を実現することが可能になってきました。矯正治療ではデジタルを使いこなすことで、ざっくりとな表現ですがより良いものとなるため、これからも患者さんのために元々はデジタル音痴なのですが、デジタルを得意とする先生方のお力を借りてできることを増やしていこうと努力しています。